2024年05月22日 12:55

新明和工業とレシップは、塵芥車による廃棄物収集業務の効率的な運用を目的とした「廃棄物収集業務効率化システム」の共同開発を開始した。
廃棄物収集業界では、従来からの人手不足に加え、高齢化や2024年問題も重なり、今後更なる人手不足が懸念されている。自治体や事業者からは、人手不足解消、ノウハウ継承のために、経験や勤務年数に左右されずに効率的に塵芥車が運用できる環境整備や業務負担軽減を望む声が上がっていた。
本システムは、塵芥車に、レシップ製の車載機器を取り付け、位置情報・稼働情報・積載状態などさまざまなデータを収集する。収集したデータを活用し、オペレーターによる配車・積載状態のリアルタイム把握およびドライバーへの通知・ルート案内を可能にし、また、収集作業後の業務レポートの自動作成、適切なメンテナンス時期のお知らせなどを行い、廃棄物収集業務の効率化に貢献する。
新明和工業は、塵芥車の国内シェア6割を誇るトップメーカー。顧客のさまざまな要望に応えた仕様の塵芥車の開発・製造を行い、より安全・便利な車両へと進化を遂げつつ、常に業界をリードしてきた。一方、レシップは、国内唯一のバス用電装機器のトータルサプライヤーとして、運賃収受システム、バスロケーションシステム、運行支援システムなど、バスの運行を支援するさまざまな製品・システムの開発を行い、バスの安全・安心な運行を支えてきた。今後は、2025年のサービスの提供開始を目指してシステム開発を進め、新明和工業製の塵芥車ユーザーへの拡販に取り組む。