2024年05月17日 15:47

コクヨと野々市市立館野小学校(石川県野々市市)は、小学校低学年の課題である家庭学習の習慣化について、IoT文具を活用した実証実験を開始した。

少子高齢化、核家族化、共働き世帯が増える中、社会全体での家庭教育支援のあり方が問われている。学校においては、子どもたちの個に応じた学びや、教員の働き方改革が求められており、家庭は基本的生活習慣を身につける場として「学習習慣の定着」も担うべきではないかとの議論が始まっている。また、従来型の一律の宿題は廃止し、子ども一人ひとりの特性に寄り添う家庭学習の重要性がますます注目されている。

IoT文具「しゅくだいやる気ペン」は、市販の鉛筆に取り付けるセンサー付きアタッチメントで、スマホアプリと連動することによって、家庭学習の習慣づくりをサポートする商品。主に小学校低~中学年を対象とし、累計出荷台数は5万台を突破した。

今回、このIoT文具を活用することで、家庭学習における親の伴走環境のあり方を野々市市立館野小学校と共同で実証検証する。現在の教育課題である学力の2極化、学習データを用いた学校教育の2点に着目。しゅくだいやる気ペンを活用することで、それぞれどの程度の改善効果、気づきや新たな課題の発見等を抽出することで、具体的な学校教育と家庭学習支援のあり方を探る。

実証実験は、野々市市立館野小学校の新3年生の全ての児童(79名)を対象に、各家庭で数カ月間にわたって実施し、実証検証終了後、結果を発信する。