2024年05月14日 13:07

イプソスは、日本を含む世界30カ国2万4269人を対象に、2024年イプソスグローバル「幸福感調査」を実施した。まず、「幸せである」と感じている日本人は回答者全体の57%であり、対象国の中でも下から3番目という低さだった。また、本調査を開始した2011年の70%と比較し、13ポイント減少していることがわかった。尚、この13年間では、2011年の70%が最多回答だった。
世代別の結果では、「幸せである」と回答した人の割合は、X世代が49%と最も少なく、次いで少ない順に、ミレニアル世代、Z世代、ベビーブーマー世代と続く。トップと最下位の順位は30カ国のグローバル平均でも同様の傾向が見られた。また人生で満足している項目は、1位が「自分の子供」、最下位は「自国の経済状況」だった。
今回の調査結果について、同社代表取締役社長の内田俊一さんは「今回の調査では、X世代が最も幸福感を感じていない世代となった。肉体的な衰えを感じ始め、それが精神にも影響する。また、夫婦間の問題や子育てに介護、会社での役割の変化など、内からも外からも大きく影響を受けるということがその要因になっているのではと想像する。日本人全体としての幸福感は年々低下傾向にありますが、この傾向は日本だけに限ったことではない。政治不信、紛争や自然災害、新型コロナウイルスなど様々な要因に起因してのことではないでしょうか」と述べた。
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