2024年05月13日 16:02

ミツボシプロダクトプラニングは、男性が将来のために自分自身の精子を保存する「精子凍結みらいバンク(TM)」のサービス提供を開始した。
昨今、日本では未婚女性や子供を望む既婚女性を対象にした卵子凍結サービスが注目されている。一方、男性側に目を向けると、不妊の半分は男性因子に原因があるが、主な要因である「造精機能障害」についてはあまり知られていない。
生殖機能を左右する重要な要素である精子力は、35歳を境に精液の量、精子濃度、運動率が低下してくることが報告されている。さらに加齢によって精子の質の悪化が深刻化。そのほか、加齢と共に病気や怪我によって生殖機能が低下するリスクも増加する。晩婚化・未婚化がすすむ社会背景から、男性が自分自身の将来設計のために健全な精子を保管できるメディカル・ヘルス・サービスの普及が急務といえる。
「精子凍結みらいバンク(TM)」は、「不妊治療を目的としたドナー精子バンク」とは目的が異なり、利用者が自分自身の将来のために利活用できる新しい仕組み。機能性の高い精子を物理的なバックアップとして専用施設に預け、高度な品質管理体制のもとで長期間に渡って妊孕性を確保することが可能になる。
提供するサービスは、医科大学病院及び登録衛生検査所と連携して、精子凍結を実施する以前に宅配型の事前検査を実施し、精子が凍結保管に適合しているかどうかの確認を行う。7月下旬から首都圏を対象にサービス提供を開始。全国展開に向けて順次対応エリアを拡大する。