2024年05月13日 15:54

ヤマップは、日本全国の流域を網羅した3Dデジタルの「YAMAP 流域地図」をリリースした。
ヤマップは、「地球とつながるよろこび。」を企業理念に掲げアウトドア事業を行っている。現代では都市化が進み、山・川・街・海のつながりが見えにくくなっている。水、土、空気といった恵みを育む山の価値を、都市に住む人たちへどのようにしたらわかりやすく伝えることができるか、山に関わる事業者として課題を感じていた。また、国内各地で毎年のように起きる豪雨災害に対して、効果的な治水対策の進め方に思いをはせてきた。山・川・街・海を個別にとらえた断片的な治水対策ではなく、山・川・街・海を一体でとらえることの重要性を感じてきた。
そこでヤマップは、流域思考の提唱者である慶應義塾大学名誉教授・岸由二先生たちにアドバイスを受けながら、山・川・街・海を含めた大地の広がりを視覚的に表現する「YAMAP 流域地図」を開発した。流域地図を通して、水・土・空気といった恵みを育む山の価値や山とのつながりを、都市に暮らす人たちへわかりやすく伝えるとともに、流域地図が総合的な治水対策を進める上での共通基盤になればと考えている。
今回の流域地図はテスト版であり、今後、「流域を単位とした洪水浸水に関するデジタルハザードマップの表示」「流域を単位とした土砂災害に関するデジタルハザードマップの表示」「宇宙衛星観測画像を活用しつつ、水・土・大気、山・森・川・海などの自然資本を計測し、流域地図に表示」といった機能を盛り込む予定だ。