2024年05月09日 15:44

ユニキャストは、アプトポッド、日立建機と協力し、リアルタイムに施工現場のデータを収集して仮想空間に再現する「リアルタイムデジタルツイン基盤」を開発した。

昨今、建設業界では少子高齢化を背景とした労働力不足が課題となっており、その解決策の一つとして、自律型建設機械の開発や期待が寄せられている。こうした施工を実現するため、ユニキャストは、日立建機が推進しているデジタルツインで施工現場全体を可視化して建設機械の自律運転を行うシステムの開発において、2023年10月より、ロボティクス事業/クライアントワーク事業で培ったノウハウ/技術を活かした地形3Dデータ化のソフトウェアの開発を担当することになった。

本基盤の開発において、ユニキャストはLiDARから取得したデータを基に施工現場の地形を3Dデータ化するソフトウェアの開発を担当、日立建機は自律型建設機械の提供および施工現場をデジタルツインとして再現するための要件定義、アプトポッドは高速IoTプラットフォーム「intdash」を基にしたデータ収集に関わるクラウドシステムと、作業員が使用するモバイル・PC端末のユーザーインターフェースの開発を担当した。

本基盤は、リアルタイムに建設機械の位置・稼働情報、作業員の位置・生体情報、作業進捗による地形の変化といった施工現場の状況を収集し、仮想空間に再現することができる。これにより、遠隔地からのインターネット経由で、遅延することなく、人の個々の作業内容の調整や、現場で働く複数の建設機械の制御ができ、人と機械が共存する安全性の高い施工現場の実現が可能だ。

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