2024年05月08日 15:34

DFA Roboticsは、神奈川県ロボット実装促進センターが主導する「導入実証サポート」を通じて、箱根町の「湯本富士屋ホテル」に清掃ロボット「PUDU CC1」を導入した。

箱根町は、新型コロナウイルス5類移行や、インバウンド需要の高まりを受けて、2022年には1736万人もの観光客が訪れている。一方で、人手不足の問題は深刻化。共同通信が実施した人口減少に関するアンケートに、箱根町は「労働人口が減少すると町を支える観光業などにも影響が出る」と回答し、働き手の減少を危惧している。

そこで神奈川県は「ロボット実装促進センター」を開設し、施設が抱える課題のヒアリングから、ロボット企業とのマッチング、導入実証サポートによって施設を支援。2023年10月より実施した「導入実証サポート」では、既存のロボットでは課題解決を得られない7施設を対象に、ロボット企業と協力して施設の仕様に合わせた活用ができるようサポートを行った。

DFA Roboticsが支援した「湯本富士屋ホテル」も導入施設の1つ。導入により、清掃時間を10~20%程度削減し、清掃スタッフの業務効率化を実現。また、汚れを数値化できるキットを用いて検証した結果、清掃ロボットは人が行う清掃よりも汚れを落とすことに成功した。さらに、清掃場所に関係なく清掃の品質がキープできることが分かった。