2024年05月07日 16:30

沖縄県立コザ高等学校は、Libry(リブリー)が提供するデジタル教材プラットフォーム「Libry」を用いて、生物の学習で得られるデータを活用した学習評価を行った。定量的な評価を行いながら、教員による学習履歴データに基づく適切なサポートを実施。それにより、生徒の自身の評価に対する納得度や意識を高め、主体的な学びを促進することが可能であることが実証された。
高等学校学習指導要領において、育成すべき資質・能力が「知識・技能」「思考力・判断力・表現力等」「学びに向かう力・人間性等」の3つの柱で整理された。学習評価についても「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3つの観点から生徒の学習状況を評価することが求められている。しかし、観点別学習状況の評価(観点別評価)、とりわけ「主体的に学習に取り組む態度」の評価については、全国の多くの教員が課題や不安を感じている。
コザ高等学校では、生物の観点別学習状況の評価(観点別評価)において、評価の3観点のうち、「知識・技能」と「主体的に学習に取り組む態度」の2観点について、リブリーの学習履歴データを活用。約85%の生徒が主体性の評価に対して納得感を示した。今回のコザ高等学校での実証結果は、観点別評価の実施にあたって学習データを活用することの有用性と、教育現場の課題解決の一助となりうる手法であることを示す成果だといえる。