2024年04月25日 16:12

構造計画研究所が提供するスマートロック「RemoteLOCK」を用いた学校開放に関する実証実験が、埼玉県で初めて白岡市において実施された。本事業では、学校開放等における施設の予約管理の仕組みを検討し、持続可能な運営管理の効率化と利便性向上を図るための実証が行われた。

学校の体育施設を地域住民に貸し出す開放事業は、「住民の交流による地域コミュニティの醸成」「教育機関と地域社会の連携強化」など多面的な効果が得られる重要な事業として、日本全国の公共小中学校で実施されている。一方で、その運営は紙や人手によるものが多く、スポーツ庁の現況調査では、「利用予約・調整手続の改善」「開放校の負担軽減」「鍵の管理者の確保」などの課題が浮き彫りに。

埼玉県白岡市では、公立小学校では多くの利活用が行われている一方、公立中学校においては、部活動等の関係で地域住民への開放は困難な環境だった。

今回の実証実験では、埼玉県の自治体として初めてRemoteLOCKを試験導入し、学校体育施設開放の整備に向けた実態把握および課題抽出を行った。本事業では、スマートロックの有用性および課題として、「鍵の管理や紛失等の心配が軽減される」「解錠施錠のログが記録され安心である」「管理者の明確化や貸し出すための仕組みの構築が必要」などの意見が得られた。

本事業で得られた知見を踏まえ、学校体育施設のさらなる有効活用ならびに持続可能な管理運営の仕組み構築の検討を進めていく予定。