2024年04月22日 12:54

日刊工業新聞社は、4月20日、書籍「モノづくり現場1年生の生産管理はじめてガイド」(実践マネジメント研究会編)を発売した。
生産現場には川上から川下まで多岐にわたる工程があり、製品を加工・組立して出荷に至るまでにいくつもの部門が関わっている。生産現場で働き始める「モノづくり現場1年生」には、まず全体の仕組みを俯瞰的に捉え、その上で自らが果たすべき役割を認識することが期待されている。
生産の目的は、「良いモノをより安く、早く、効率的につくる」ことにある。しかし、多くの会社では現実として不良品が発生し、その手直しやクレームによるムダな工数は減る気配がない。その結果、顧客が指定する納期に間に合わなくなるなどさまざまな問題が起きている。その対策として、モノづくりの全体最適化を目指し、開発→生産→販売を統合管理して市場変動に対応できるフレキシブルな生産体制の構築が求められている。さらに、市場のニーズに対応して計画的かつ効果的に作業を行うことや、生産管理部門が各部門をリードして計画通りの生産で利益を獲得することは、生産管理の主要な機能と言われている。
本書は、新人が身につけるべきモノづくりの基本のうち、製品品質や利益の向上を目指す上で根幹となる「生産管理」の基礎知識について、図や帳票を多用しつつわかりやすく網羅した。入門解説書としてはもちろん、その教育に携わる現場の中堅社員にも、自らの知識の振り返りや指導のヒントを得るための参考書として利用できる。
定価は2530円(税込)。発行日は4月20日。