2024年04月19日 15:45

4月18日より台湾にて開催されている第12回世界竹会議にて、竹虎四代目が高知県特産の虎斑竹の電気自動車「竹トラッカー」に乗り、特設コースを走行した。

同社は、創業明治27年より竹材・竹製品製造卸業を営む竹材専業メーカー。高知県特産の虎斑竹(とらふだけ)を使用して同社が製作した電気自動車「竹トラッカー」が、4月18日から台湾で開催されている第12回世界竹会議で注目を集めた。

竹虎四代目が世界の竹の専門家と共に乗車し、国立陽明交通大学内の特設コース2kmを走行。竹トラッカーは来場者から大きな支持を受け、沢山の温かい声掛けや写真撮影が行われた。台湾への竹トラッカーの輸送には、バッテリーの交換や輸送費の高騰など苦労もあったが、同社では今回の竹会議への参加には大きな意義を感じているという。

竹は日本の人々の暮らし、衣食住すべてに深く根ざしており、長い長い歴史と共に今がある。竹トラッカーには高知県特産の虎斑竹を沢山の人に知って欲しいという想いを込め、竹と同じく環境に優しい電気自動車をベースに、クラウドファンディングを利用して製作した。

車体だけでなく車内にも虎斑竹をふんだんに使用し、網代編みやヤタラ編みという日本の伝統的な竹細工の技法が取り入れられている。竹は筍が生えてからわずか3カ月で親竹と同じ高さに成長し、環境負荷が小さく持続可能な天然資源としての可能性を秘めている。竹虎は今後も竹文化の継承・発展に努めていく。