2024年04月11日 16:12

JALUXとカネカは、カネカ生分解性バイオポリマー「Green Planet(R)」製で初となるリユース可能な食品容器を開発。JAL国際線で提供される機内食の副菜容器に6月より採用される。

カネカが開発したGreen Planetは、植物油などを原料に微生物によって生産されるバイオマスポリマー。土壌中に加えて海水中でも容易に分解し、最終的に二酸化炭素と水に戻ることで、環境負荷の低減に貢献。また、海水中で生分解する認証「OK Biodegradable MARINE」を取得している。

Green Planetは汎用プラスチックと同様に多様な製品に加工できるため、画期的なソリューションを提供できる素材として注目されている。カトラリーやショッピングバッグ、食品フィルム包材をはじめ、リユース可能な製品、不織布など、さまざまな形の製品開発により幅広い分野で導入されている。

このたびは、JALの機内アメニティ刷新プロジェクトのもと、デザインオフィスnendoが機内食トレー全体のデザインを監修。本製品についてもデザイン性と機能性を追求することで「軽量化かつ脱石油由来プラスチックを表現する温もりのある質感」を実現した。

現行の副菜容器と比較して約30%の軽量化を図ることで、運航中のCO2排出量の削減効果が期待できる。また、容器の着色には天然由来の鉱物を使用し、素材・着色剤ともに非石油由来の原料を用いて温もりのある質感に仕上げている。