2024年03月27日 15:52

エン・ジャパンは、ミドル世代のための転職サイト「ミドの転職」にて転職者分析を実施。「ミドルの転職」を通じて転職した35歳~59歳の転職者数と、転職前後の賃金変動についてまとめ、その結果を公開した。

2023年(1月~12月)の転職者数は、2018年比で208%と2倍以上に増加しており、ミドル世代においても流動化が進んでいる。特に50代は2018年比400%と、6年で4倍にまで増加した。2023年に転職した人の年収変動においても、転職決定時年収が前職から上がった人の割合が、2022年比で8ポイント増加。50代でも4ポイントの増加となった。

ミドル世代の需要の高まりの背景には、人材不足による採用ターゲット年齢の引き上げが挙げられる。またコロナ禍を踏まえ、今後も不測の事態に備えるため、経験者採用へシフトする企業も増加。さらに、定年年齢や年金支給年齢の引き上げによる、求職者側の労働意欲の高まりも影響している。

一方で、面接や受入れ体制など、ミドル人材の採用に慣れていない企業も少なくない。ミドル世代は豊富な経験や知識を持ち合わせており、 やりたいこと(WILL)とできること(CAN)が一致している人が多い。家庭を持っている人も多く、20代の求職者と比べて条件面や働き方、ミッションなど、より細かなすり合わせが必要。企業が大事にしている考えや文化なども認識を揃えておくことが求められる。