2024年03月19日 15:35

せっこう(石膏)を原料とする建築材料の製造・販売事業などを全国展開する吉野石膏は、実質カーボンフリー電力を活用した製造時の100%カーボンニュートラルを実現した。

温室効果ガスの排出削減に向け、同社の草加工場と千葉第一工場では、2023年10月から再生可能エネルギー由来の電力を利用し、年間4100トンのC02排出量を削減している。さらにバイオマスボイラーの併用により、製造時の100%カーボンニユートラルを実現した。

同社は4つの工場に導入した木質バイオマスボイラーを活用し、製造に必要なプロセス蒸気と電気を生成している。これらのボイラーから排出されるCO2は木が成長する過程で大気から吸収したものであり、実質的な大気中のCO2増加には寄与していないため、カーボンニュートラルな状態を実現している。この特性を活かし、同社は環境負荷の低減と気候変動への対策に積極的に取り組んでいる。

吉野石膏は、山形・吉野鉱山での石膏原石採掘を起源として、1901年に創業した石膏ボード製造のリーディングカンパニー。「タイガーボード」を中心とした製品群は、耐火・遮音・耐震性に優れ、国内シェア約80%(2024年1月現在)を誇り、消費地に近い製造拠点と広範な製品ラインナップで様々なニーズに対応している。「安全で快適な住空間を創る」ため、時代の変化に合わせた商品開発を行いながら、人々の暮らしに寄り添い、快適かつ安全な暮らしの実現を目指す。