2024年03月04日 19:21

アクセルスペースが開発を進めてきた人工衛星PYXIS(ピクシス)について、この度、打ち上げ日が3月5日(日本時間)に設定された。打ち上げられるロケットは、Falcon 9、ミッション名はTransporter-10。射場はバンデンバーグ宇宙軍基地(アメリカ・カリフォルニア州)となる。
同社は、小型衛星のワンストップサービス「AxelLiner」の展開を通じて、100kg級小型衛星におけるデファクトスタンダードを目指すための実証機としてPYXISを開発した。最大の特徴は、新たに開発した汎用バスシステム(姿勢制御や電力供給といった衛星運用の基盤となるシステム)の採用。
従来の一品生産による衛星は、長期の開発期間と大きなコストを要してきた。そこでAxelLinerでは今回、衛星の基盤部分についての標準化を図った。今後は、衛星の同時開発も視野に入れた量産体制の構築を通じて、受注から打ち上げまでの期間を約1年に短縮し、さらに、より安価な提供の実現を目指す。これによって、ユーザーの衛星活用における負担を大幅に軽減するとともに、小型衛星へのニーズの急速な高まりにタイムリーに応えることができる。
同社は今後も、より使いやすく多様なニーズに応えられるソリューションの提供に向け、AxelLinerの技術開発をさらに加速させていく。