2024年02月20日 15:36
ヤマハは、今後展開を予定しているコロンビアでの「初等教育への日本型音楽教育導入事業」において、Institution for a Global Society (IGS)の子ども向け非認知能力可視化ツール「Ai GROW(アイ・グロー)」を採用決定した。
本事業では、コロンビアの公立小学校の児童に対してリコーダーを使った日本型音楽教育のパイロット授業を実施する。授業ではリコーダーの演奏技術を教えるだけでなく、ペアワークなどの共同での活動や探究活動を多く取り入れ「主体的・対話的で深い学び」を実践。さらに現地の教員に対して、変化の激しい時代に幸せな人生を切り拓くために必要な能力である「非認知能力」の重要性を伝える研修も実施する。
「Ai GROW」では、知識を問う従来のテストでは評価が難しい「非認知能力」をスコアで可視化できる。AIを活用することで不要な評価の偏りを補正し、より公正な評価が可能になる。多言語対応も行っており、共通の評価軸で国を超えて測定・分析が可能。児童へのフィードバックレポートを通じて、非認知能力の伸びを可視化することで、先生と生徒における質の高い振り返りを実現し、教育効果をさらに向上させることができる。
また「Ai GROW」で計測したデータを、クラス・学校・地域単位など多角的に分析。それにより、リコーダーを使った日本型音楽教育が、コロンビアの児童一人ひとりの非認知能力の育成にどう貢献したのか、教育効果を検証する。