2024年02月14日 19:54

サイバネットシステムの内視鏡画像診断支援ソフトウェア「EndoBRAIN-EYE(エンドブレインアイ)」が、診療報酬の加算対象になる案が公示された。
医療機器に搭載するAIはプログラム医療機器と呼ばれ、2018年に国内で初めて薬機法の承認を得た「EndoBRAIN(R)」を皮切りに、現在20を超えるプログラム医療機器が販売されている。これらの医療材料区分の多くは、公的保険における診療報酬が加算されない「A1(包括)」であり、プログラム医療機器への投資が大きく広がらない要因の一つとなっていた。
サイバネットは、「区分A1」の「EndoBRAIN-EYE」に関するチャレンジ申請の活動を2022年2月より実施。臨床的有効性の審議では、専門医が本品を使用することで腫瘍の発見率が向上し、将来的に患者の大腸癌リスクを低減する可能性があることが評価された。このたび2月の中医協総会において「区分C2(新機能・新技術)」となる医科診療報酬点数の改正案が公示された。これは今年6月より、本製品を用いて大腸癌・ポリープ等の病変を検出し内視鏡手術を行った医療機関には、技術料として保険点数が60点加算される方向性が示されたこととなる。
新区分適用により、医療機関において大腸内視鏡診断支援AIの導入が加速され、大腸癌・ポリープの早期発見につながることが期待される。またプログラム医療機器全体の普及も進み、患者がより精度の高い診療を受けられる環境が増えることが期待される。