2024年02月08日 16:08

ブロンズ新社は、翻訳絵本「きみは、ぼうけんか」(シャフルザード・シャフルジェルディー 文/ガザル・ファトッラヒー 絵/愛甲恵子 訳)を、2月16日に全国の書店で発売する。
本書は、戦争、難民をテーマにイランの作家によって2019年に描かれた。2021年ブラチスラバ世界絵本原画展金牌を受賞。これまでに、オランダやフランスなど5カ国で翻訳出版されている。物語の主人公は、戦争によって親も家も奪われた幼い兄妹。ふたりは難民キャンプを目指し、過酷な旅にでる。この旅は「ぼうけん」で、僕たちは「ぼうけんか」なのだと、お兄ちゃんは想像の物語を作って妹を励まし、苦しく厳しい道のりを歩き続ける…。二人の姿は、ときに困難な状況であっても、想像力や希望を信じる力、そして遊び心をもつことで乗り越えられるのだと、勇気を与えてくれる。
戦争は遠い昔の出来事でもなく、遠い異世界の出来事でもない。いま、ここに生きているわたしたちの延長線上に起きていることを、親子で考えられる一冊。定価1540円(税込)。詳しくはこちら。
ブロンズ新社では、これまで平和、戦争を考える絵本をシリーズとして刊行してきた。日本だけでなく、ウクライナやベルギー、台湾で出版された絵本の翻訳版も刊行。国や地域が違っても、平和を願う想いは同じ。今作の「きみは、ぼうけんか」は、「平和をかんがえる絵本」シリーズの第6作目となる。