2024年02月02日 16:21

文藝春秋は、2月2日~29日までの期間限定で、純文学作品の作品名を隠し、その代わりに作品からインスピレーションを受けた「本音」をタイトルとして販売する秘密の本屋「本音屋」をオープン。ジュンク堂書店 池袋本店およびハイブリッド型総合書店「honto」にて販売を開始する。
「本音屋」で取り扱う書籍は、文藝春秋が出版する純文学作品の中から選出した20作品。真っ黒なパッケージに包み、パッケージには純文学作品からインスピレーションを受けた「本音」を作品名の代わりに記載している。
純文学は登場人物や作者自身の内面や心象風景が赤裸々に記されており、読者によってその受け取り方は様々に変化する。そのため、純文学作品には多くの本音が隠されており、その中には「大声では言えないけれど、ずっと心の中にあるモヤモヤしたこと」も多数存在する。また、純文学作品には現代人が抱えている他人には言えないけれどずっと心に留めている思いや、自分って本当はこういう人間かもしれない、というような本音も内包されている。
「本音屋」では、取り扱う純文学20作品を「作品名」ではなく、作品からインスピレーションを受けた「本音」でラベリング。読む人の心に留まったものを選び、読み進めてもらうことで、作品を通して、「本音」と向き合う時間を提供する。じっくりと腰を据えて物事に対して考えをめぐらせる読書体験をきっかけに、一人でも多くの人に読書、ひいては純文学作品の魅力を感じてもらうことを目指す。