2024年01月25日 19:00

豊田市は、豊田市つながる社会実証推進協議会の取組の一環として、豊田高専及びアイシン高丘社と共働で、「マンホールアップサイクル実証事業」を全国で初めて実施している。
豊田市内には約5万枚の下水道用マンホール蓋が設置されており、点検の結果、異常ありと判断された蓋や道路工事等の影響により撤去しなければならない蓋を、年間100枚程度交換している。本事業を通して、これまで鉄スクラップとして処分していた使用済みの下水道用マンホール蓋を新たな製品に生まれ変わらせる「アップサイクル」の有効性について検証していく。
また事業開始にあたり、1月19日、アイシン高丘本社でキックオフミーティングを開催した。当日はアイシン高丘、豊田高専、豊田市上下水道局から合計60人が参加。プロジェクトの概要説明や、参加学生を対象とした鋳造に関する基礎講座、試作モデルの製造を行うアイシン高丘株式会社本社工場の見学などが行われた。
本プロジェクトの実証期間は1月19日~2025年3月31日。豊田市がプロジェクトの統括的な管理、マンホール蓋の提供、製品価値の検証を行う。豊田高専は、新製品のアイデア及びデザイン企画の立案、アイシン高丘が製品開発等の支援、試作モデルの製造を担う。今後、新製品のアイデアやデザインについて三者で検討を進め、来年度中に試作モデルの製造を目指す。