2024年01月23日 16:12

登山地図GPSアプリ「YAMAP」を運営するヤマップは、青森県警察と、山岳救助の際に有用な情報である「登山届連携」に関する「遭難ZERO協定」を締結した。

青森県における令和5年(2023年)山岳遭難は81件(前年比34件増)、92人(前年比39人増)で、直近5年間では人数ベースで過去最多。また、遭難者のうち登山届を提出していたのは3人(3.3%)で、遭難救助の対応が遅れることにもつながっている。

YAMAPでは、事前にコースタイムを自動計算して無理のない登山計画が作成できる。同時に「YAMAPに登山計画を提出する」を押すと、緊急連絡先に計画を共有できる提出機能も搭載。今回の協定により、YAMAPに登山計画を提出すると、青森県警察へも共有されるようになる。「YAMAP」は日本全国25000座以上の山情報を収録しており、登山届ポストがないような里山や低山にも対応しているため、遭難者の迅速な救助につながる。

登山者は、別に登山計画書を記入・郵送・投函したりするなどの手間が省けて利便性が上がる。一方、青森県警察は把握できる登山届の数が大幅にアップすることが見込まれ、万が一の遭難の場合でも救助に有用な登山計画情報を早く把握でき、救助の迅速化が期待される。

今回の青森県警察での登山届に関する協定は23府県となった。今後もヤマップでは、登山地図GPSアプリ「YAMAP」の機能開発・拡充とともに、山・自然を安全に楽しむためのインフラサービスを提供していく。