2024年01月23日 12:47

リックスは、産業用ロボットに関する機器の研究・開発を行うKiQ Roboticsと、ロボットハンドツール「柔軟指」の共同開発を開始する。

柔軟指は、3Dプリンターで作ったラティス構造の樹脂に柔軟性を持たせたロボットハンドツール。ロボットなどのチャックツメに柔軟指を取り付けることで、指で優しく包み込むように対象物を安定して掴むことが可能。様々な形状を掴むことができるため、「ツールチェンジ(段取り換え)」の工数削減を実現できる。

一般的に、突起などのある対象物を掴むロボットハンドの素材としてはゲルやスポンジなどがある。それらと比べると、ラティス構造の柔軟指は、強度のある素材を使って、構造によって変形を適切に調整し「やわらかさ」を実現しているので、高い耐久性能が期待できる。またラティス構造の柔軟指は3Dプリンターにて成形するため、設計自由度が高く、様々な形状で製造可能。

リックス社の強みは、創業116年で培ってきた鉄鋼、自動車、電子・半導体など幅広い産業界の知見と営業力。それを、KiQ Roboticsの、ロボットハンドツール「柔軟指」をはじめ、産業用ロボットに関する機器の研究・開発・技術力と。掛け合わせることで、従来品以上に産業界に貢献できる「柔軟指」を開発する。想定顧客としては主には自動車業界向けの予定だが、開発を進める中で、様々な業界向けに提案していく予定。