2024年01月22日 09:01

野口観光リゾートマネジメントが運営する山翠楼(SANSUIROU)の部屋は、平安時代中期を舞台に、「世界最古の女性文学」と呼ばれる「源氏物語」にちなんだ名前を付けている。

源氏物語の作者である紫式部は、歌人としてもその名を知られ、三十六歌仙の一人に挙げられている。山翠楼は4棟から成り立っており、そのうちの一つが「源氏別館」という名称。源氏別館の部屋の名前には「紅葉賀(もみじのが)」「花宴(はなのえん)」「葵(あおい)」「夕顔(ゆうがお)」「若紫(わかむらさき)」「末摘花(すえつむはな)」「桐壺(きりつぼ)」「帚木(はばきぎ)」「空蝉(うつせみ)」という名前がそれぞれついている。

各部屋の前にある行灯には「源氏香」の文様を描いている。「源氏香」とは香道の組香の一つで、五種類の香を五包ずつ作りそれら二五包から任意に五包とってたく事で、香の違いをかぎ分け5本の縦線に横線を組み合わせた図が源氏香の文様(源氏香図)となる。源氏香の文様は全部で52種類。源氏別館の客室名は、この文様の名前から付けられた。

2024年は「源氏物語」を題材にしたテレビドラマが放映中。山翠楼では1日2室限定の源氏物語の世界観で味わう「源氏プラン」を販売している。「源氏別館」の部屋で源氏物語を読み、香りを楽しみ、そして山翠楼自慢の会席料理と温泉を味わうことができる。

「源氏プラン」では、部屋に源氏香をモチーフにした「におひ箱」と、「源氏物語」3巻セットを用意している。