2024年01月19日 09:03

ケミトックスは、2024年春からのペロブスカイト太陽電池の試作サービス開始に向け、インクジェットプリンターを使用した試作実験に取り組んでいる。
ケミトックスは今年で創業48年、さまざまな材料の試験サービスを提供してきた第三者試験機関。
ペロブスカイト太陽電池は近年多くの注目を集めている次世代型太陽電池。しかしながら、未だ国内では市販には至ってない状況。発電効率は研究レベルでは26%を超えたが、高耐久化、大面積化、製造品質の安定化および低コスト化に課題がある。
こうした状況を踏まえ、ケミトックスでは、ペロブスカイト太陽電池の開発者である桐蔭横浜大学の宮坂力教授が代表を務めるペクセル・テクノロジーから「ペロブスカイト太陽電池用インクジェットプリンター」を導入し、研究開発を実施している。インクジェットプリンターを用いた成膜では、ごく少量の溶液を使用するため成膜の制御が容易で、高品質なペロブスカイト太陽電池作成が再現性良く作成することができる。
ケミトックスでは、来年春を目指し、ペロブスカイト太陽電池事業に参入することを検討している企業に対し、その試作・評価業務を開始する予定だ。ケミトックスではまた、東京都中小企業振興公社の「第五回躍進的な事業推進のための設備投資支援事業」に採択され、その補助金を利用して、さらに高効率かつ生産性のさらに改良されたペロブスカイト太陽電池を研究・開発する予定となる。