2024年01月18日 09:04

アップリーチは、宮城県多賀城市で「地域で見守り・安否確認アプリ」を利用し、災害時に自治体と町内会の双方向連絡による住民の安否確認、被害状況を把握する実証実験を行う。
アップリーチは、仙台市が主催する2023年度の「仙台BOSAI-TECH Future Awards」において、課題解決テーマ「災害情報把握と地域連携(多賀城市)」に採択され、1月29日に多賀城市役所で実証実験を実施する。
宮城県多賀城市は東日本大震災で甚大な被害を受けた自治体の一つであり、その経験から自治体と町内会間でスムーズかつ効果的な情報伝達が可能で、デジタルデバイスに不慣れでも利用可能なソリューションを求めていた。
災害時は市の職員以外にも町内会が自主防災組織として避難支援活動を行っており、集会所等、市の指定避難所に避難しない市民に対しては町内会の有志が対応している。市と町内会との連絡手段は電話のみとなっているが、電話が繋がらないケースがあるため、町内会側での避難、被害状況全貌を市で把握するのが難しい。また、各町内会同士での情報共有もあまり進んでないのが現状。町内会では、スマートフォンに不慣れな役員も多く、高度なデジタル媒体を利用することはハードルが高い。
これらの課題を解決するため、アップリーチが運営している地域で見守り、安否確認アプリ「Metell LIFE」を活用して多賀城市の課題を解決できるか実証実験を通して検証を行う。