2024年01月18日 09:02

STマイクロエレクトロニクスは、STM32マイクロコントローラ(マイコン)上で動作するソフトウェア・アルゴリズム「STM32 ZeST」を発表した。

このソフトウェア・アルゴリズムにより、センサレス・モータ・ドライブにおいて、速度ゼロでフル・トルクを発生させることができる。現在、一部の顧客に共有されているSTM32 ZeSTは、汎用ドライブで初めて速度ゼロにおけるフル・トルク制御を実現しており、これまで達成できなかったスムーズな動作と予測が可能になる。

電動工具や、ローリング・シャッター、洗濯機、ロボット芝刈機、空調システム、電動自転車などの機器では、モータを最大トルクで正しい方向で始動させ、最大負荷で即座に始動させる必要がある。また、これらすべてを最小限のエネルギー消費量で実現することが求められる。

STM32 ZeSTは、あらゆる種類の永久磁石同期型モータ(PMSM)でゼロ速度から最適なセンサレス制御を可能にする汎用ソリューション。STM32 ZeSTアルゴリズムでは、これを実現するために、新しいHSO(High-Sensitivity Observer:高感度監視)アルゴリズムでシームレスに動作して、センサレス・モードでモータを制御する。また、組込みソフトウェア・ソリューションであるため、STM32マイコンにハードウェアや特別な周辺回路を追加する必要はない。高効率のモータ制御を実現するために、実行時にはモータの抵抗も評価している。

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