2024年01月11日 15:46

三菱電機はIoTデバイスのスタートアップ・FutuRocketと共同で、「MelDIR(メルダー)」を活用した「害獣・害虫検知デバイス開発」に関する実証実験を1月11日に開始する。本実証実験は、2023年7月28日に大阪市で同社が開催したリバースピッチをきっかけとして実施に至った。

赤外線センサー「MelDIR」は、動きの速い熱源の形状も高精度に把握でき、幅広い分野での活用が期待できる。リバースピッチでFutuRocketからは、食の安全・衛生面の向上を目的とした、ネズミやゴキブリなどの害獣・害虫を検知するデバイス開発の提案を受けた。「安心・安全・快適な社会の実現」への貢献度の高さや提案のユニークさなどの観点から同社を採択し、共同実証実験を開始することを決定した。

今後、FutuRocketで本デバイスを活用したシステムの事業化を目指し、「MelDIR」の害獣・害虫検知における有効性の検証を進める。また、今回の実証実験で得られた結果をもとに、「MelDIR」の多種多様な用途での適用拡大を推進していく。

今後も同社は、保有する技術や製品・サービス、知的財産を活用した各種共創イベントを実施し、産官学連携を含むオープンなイノベーションをさらに加速。社会課題や顧客課題を起点とした新規事業創出を推進し、事業を通じてサステナブルな社会の実現に貢献する。