2024年01月10日 19:57

amulapo(アミュラポ)は、月面開発を加速させるための月面模擬環境「デジタルツイン-アナログツイン」構想を発表した。月や火星の衛星データを用いた3次元月面模擬環境の提供が可能。
一方で月面での物理挙動の予測のためには、単なるデジタルによる疑似環境の構築だけでなく、そのモデルや物理理論を構成するための、アナログとなる模擬環境の構築も重要。同社では研究室内での実験環境の設計、製作から、屋外での実験環境の構築の設計等に携わり、「アナログツイン」を目指した研究開発手法についても様々検討を進めてきた。
2022年度からは鳥取県と連携し国内初となる屋外での月面模擬実証フィールド「ルナテラス」の造成に関わっている。また、鳥取県の事業である「鳥取砂丘月面化プロジェクト」にて鳥取砂丘の3次元幾何学情報の取得や、テラメカニクス等の分野に利用される土壌の力学情報の取得を実施した。月面模擬実証フィールド「ルナテラス」では、これまで複数の宇宙関係機関の実証実験の支援や、連携する事業者と実証実験を行うなど「アナログツイン」となる月面模擬環境での実験ノウハウの蓄積も行っている。
これらの要素技術の構築や設計・制作、実験のノウハウが蓄積されてきたことを受け、月面開発を加速させるためのトータルサポートが実施できる体制となり、この度本格的に研究支援サービスを開始。今後、様々な宇宙関連機関及び関心のある非宇宙事業者とも連携し、月面開発の加速に貢献していく。