2024年01月10日 15:06

ないとCHAHANGは、京都の「いけず文化」が体験できる中吊り広告を「嵐電(らんでん)」の全線・全車両に1月10日~21日まで掲出する。

京都の「いけず文化」は広く知られているものの、観光客が実際にいけずを体験できる場面は多くない。今回、「つまらない」「みっともない」など、あらゆる「ない」からコンテンツの企画・制作を行う「ない」と、京都のデザイン会社「CHAHANG」が掲出する広告では、嵐電を利用する観光客に向けて「いけず」なメッセージを送ることで、擬似的に「いけず」を体験することが可能だ。

広告には2023年11月23日に同社が「いけず文化を観光資源にする」という目的で開発した「裏がある京都人のいけずステッカー」のデザインを活用。同製品では、表面に丁寧なのにどこか違和感のある「いけず」な建前が描かれており、裏面を覗くと隠れていた京都人の本音を知ることができる。広告には4種類あるステッカーの中から、来客を迎える玄関で使用する「玄関編」のデザインを活用。広告に掲載された「ようおこしやす。えらいよそいきのなりしはって琵琶湖でも行ってはったんどすか?」というメッセージはあくまで建前で、その裏には「汚れた格好で来やがって。鴨川で全部洗うてこい。」という本音が隠れている。ステッカーでは裏面に本音が描かれているが、文言とモデルの表情が嵐電の車窓から見える美しい景観とはマッチしないと考え、中吊り広告では掲載を自主規制した。

掲出場所は、嵐電全線(嵐山本線・北野線)の全車両。掲出期間は1月10日~21日。

ない / CHAHANG