2023年12月28日 09:05

勝花藏(しょうかぐら)は、2024年春に仙台駅一階で発酵クラフト飲料と酒類の醸造所、SENDAI STATION BREWERY Fermenteria(仙台駅ブルワリーファーメンテリア)を開業する。コロナ禍を経ての3年間の構想と準備を経て、仙台駅をより活性化する新しい名所としての役割を担うことを目指している。

酒造りが商業化していき、制度的に人々の生活から酒造りが切り離され、一部の特権的免許を持った組織しか造れなくなった現代で、タンクから出たばかりの本当の出来立てというものは、もはや蔵の人間しか味わえない幻になった。そんな希少化した「出来立て」というお酒の大きな価値、魅力にスポットライトを当て提供するのが勝花藏。

設計のベースは伊澤優花さんが開発し海外向けに販売している世界初の本格的な日本酒自家醸造キットMiCURAで、当蔵では30個の透明タンクが壁一面にずらっと並ぶデザインになっている。訪れた人は、仕込まれたばかりの「こめこめ」した状態のものから、ぷくぷく中のもの、そして完成形のものまで、米が酒になっていく様子を間近で見ることができる。

当蔵で醸されたお酒は、テイクアウトで直接消費者に販売するほか、醸造所を囲む飲食店にも卸す。各店舗アレンジした商品を提供してもらうことで、酒の造り手だけでなく、提供者による付加価値創出機会を設け、新しい経済循環をこの令和の世に展開したいと考えている。

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