2023年12月26日 12:56

福井県坂井市は、「ふるさと納税・寄附市民参画制度」を制定しており、令和5年12月現在、41件の整備が行われた。同市は市民が誇りを持って市政運営に参画するという視点で寄附を通じた「市民参加型社会」を構築するため、平成20年3月28日「坂井市寄附による市民参画条例」を制定。ふるさと納税を運用している。

水田を農業機械で真っすぐ走行することは想像以上に熟練した技術が必要。位置情報を活用したシステムを導入することで、田植えや田起こしなど機械作業を容易に走行できるため経験が少ない若者でも作業員となれるメリットがある。令和3年3月に福井県農業共済組合がRTK基地局を開局したのに合わせ、坂井市では令和3年度から自動操舵システムを導入する費用を補助する事業を開始した。

自動操舵システムを導入する費用は約200~300万円かかるため、寄附金を活用し導入に係る経費について最大150万円の補助をしている。令和5年12月時点で41件の整備がおこなわれ、42台の農業機械が稼働中。導入した農業者からは、「作業航跡に曲がりがないので、後の作業もスムーズに進めることができ、時間の短縮になる(60代)」等の声が寄せられている。

スマート農業の導入により、若い人から見た農業に対するイメージも改善され、担い手や人手不足が解消されると感じているようだ。これからもふるさと納税制度を活用して市民参加型社会の構築に力を入れていくとしている。詳しくはこちら