2023年12月18日 16:29

日鉄エンジニアリングの座屈拘束ブレース「アンボンドブレース(R)(UBB)」が11月24日に開業した「麻布台ヒルズ」に、1300基を超える規模で採用された。

本プロジェクトは森ビルなどが、約8.1haの敷地に超高層建物3棟、中層建物3棟を建設した大規模な再開発事業。UBBは超高層建物の「森JPタワー」及び中層建物の「ガーデンプラザA・B・D棟」の制振装置として採用された。

そのうち「森JPタワー」は高さ約330mを有し国内最高の高さを更新した超高層建物。数多くの載荷試験を通じて性能が確認され、厳格に品質管理されたUBBの信頼性が高く評価され、1200基ものUBBが設置された。

UBBは、地震の揺れから建物を守る建築部材で主に建物の筋交い材に用いられ、軸力を負担する中心鋼材(鋼板)をモルタルと鋼管で拘束した座屈拘束ブレース。中心鋼材とモルタルとの間に特殊な緩衝材(アンボンド材)を介在。それにより、モルタルと鋼管(座屈拘束材)は軸力を負担せず、引張・圧縮ともに同性状の安定した力学的特性を有する耐震ブレース・制振ダンパーであり、1988年以来国内外で累計販売実績は約15万基に達している。

同社は、今後も鋼構造エンジニアリング力と鉄の知見を活かし、優れた性能を有する耐震・制振・免震装置を提供。災害に強い強靭(レジリエント)な社会・安心して住み続けられる街づくりを通じて、SDGsの達成に貢献する。