2023年12月15日 15:39

富士通Japanは、青山学院大学の研究所である「革新技術と社会共創研究所」とともに、日常的に使っている言葉を入力することで関連する図書をAIにより探索することができる蔵書探索システムを開発した。AIを活用した蔵書探索としては全国初となるシステムを横浜市立図書館に導入し、2024年1月15日から稼働を開始する。
富士通Japanは「革新技術と社会共創研究所」と、図書館を中核とした新しい学習支援の創出を目指した「AIを活用した学びの支援」について2019年より共同で研究を行っている。
本共同研究では、行動様式の変容や人々の学びにおける図書館利用シーンの変化を受け、文献探索におけるモデル化と、読書の頻度や図書館利用の頻度、探索に対する行動の傾向などに関する調査を実施。その結果、探している文献のテーマやキーワードが明確でない段階や、興味や関心が潜在的な場合において、AIによる支援が有用であると結論。このたびAIを活用した蔵書探索システムを共同で開発した。
本システムは、図書館の利用者が図書を探す際にタイトルや著者が定まっていない場合でも、日常的に使っている言葉を入力することで、従来のキーワード検索では見つけられなかった図書を発見できる。また、探索結果から興味・関心に近い図書を選ぶたびに、関連度の高い図書へと展開。これにより、読書の意欲を呼び起こし、図書館の利用を促進する。