2023年12月08日 16:24

Bfullはスケールフィギュアの製造工程で、繊細な表現が求められる髪の毛や装飾品の製造のために、新材料(ポリウレタンレジン)の採用と最新設備を導入。人の髪の毛 約1/4の厚さ(厚さ19ミクロン)の量産化に成功した。
射出成形で製作した一般的な量産品フィギュアの場合、約1mm程度の肉厚のケースが多く、金型を作成する段階で生産性を考慮した形状に変更されるケースがある。特に髪の毛など細かい造形が必要な箇所では、多くの制限があり、原型と製品のイメージが異なる原因ともなっている。
それに対して、Bfull新材料と新設備で生産したパーツは、厚さ19ミクロンの造形も忠実に生産することが可能。原型師のディティールを忠実に再現して、精細な髪などの表現ができる。今回採用したポリウレタンレジンは、従来のPMMA素材と比較して靭性が高く、高温や光による劣化が少ない。そのため経年変化に強い特徴があり、精細な出力パーツでも折れにくく、フィギュア生産で多くの箇所に使用できる。
Bfullは、現在使用している素材(PMMA)と、新素材ポリウレタンレジン(PU)の特長を見極めて使用するパーツを選定した上で商品に活用。新しい材料と製造方法により、フィギュア原型師の繊細なディティールをそのままの形で量産することが可能に。従来の製造方法(射出成形・PVC製品)では難しい小さなサイズでも高精細な造形をしたフィギュアを届ける。