2023年12月08日 11:27

クロスメディア・パブリッシングより、12月8日に「魚ビジネス」第8刷重版が実施された。著者は、幼少から漁村で育ち、魚の魅力を発信する活動を行い、日本テレビ系ドラマ「ファーストペンギン!」の漁業監修者なども務めたながさき一生さん。

ながさき一生さんは、東京海洋大学を卒業後、築地市場の卸売企業に就職し、水産物流通の現場に携わる。その後、東京海洋大学大学院で魚のブランドや知的財産の研究を手がけ、その知見を生かして、ゆるい魚好きの会「さかなの会」や「さかなを捌きまくる会」を主催。2017年には「魚プロダクション」を設立して独立し、現在は水産業を取り巻く状況を良くするために活動している。

本書は、魚にまつわる知識や経験を豊富に持つ著者が、「世界の教養」としての日本の魚文化を紹介した一冊。「世界のセレブが日本に魚を食べに来る理由」や「サバ缶から学ぶ水産加工」など、わかりやすい例を使い、網羅的に最新の漁業業界の動向を解説している。2023年4月の発売以降、地方の書店でも都会の書店でも売上を伸ばし続け、1万7000部を突破している。

漁業業界の全体像を知りたいと思っている人はもちろん、今や国際的な教養になりつつある魚に関わる知識を身につけたい人にもおすすめ。また、培養魚肉から学ぶこれからの魚ビジネスや海洋環境の変化についても取り上げられており、水産業の市場がどのように変わっていくのかについて知識を得ることができる。1738円(税込)。