2023年11月29日 15:52

笹川スポーツ財団(SSF)では、1992年から隔年で「スポーツライフに関する調査(スポーツライフ・データ)」を実施している。全国の18歳以上を調査対象に、スポーツ観戦率やスポーツボランティア実施率、好きなスポーツ選手の推移など、国内のスポーツライフの現状を明らかにしてきた。
最新の2022年調査では、2022年の散歩・ウォーキングの実施率は年1回以上が48.3%、週1回以上が36.8%と、それぞれ過去最高を記録した。コロナ禍でさまざまな活動が制限された中、身体活動の重要性に対する意識が高まり実施者が増えたと考えられる。
また、散歩・ウォーキングは、ジョギング・ランニングや筋力トレーニングなどの他のエクササイズ系種目に比べて体への負荷も軽いため、多くの人にとって手軽に始められて継続しやすい種目といえるだろう。
なかでも20~30歳代の週1回以上の実施率は2016年の19.6%から一貫して増加し、2022年は28.0%となった。散歩・ウォーキングの手軽さに加えて、写真・動画の撮影やSNSへの投稿、位置情報ゲームや歩数の記録など、スマホアプリを活用した楽しみ方が、若い世代の実施率増加につながったと推察される。60歳以上の実施率が過去10年間横ばいで推移している中、近年の散歩・ウォーキング実施率の増加を牽引している若い世代の動向が今後も注目される。詳しくはこちら。