2023年11月29日 15:41

LIFULL ArchiTech(ライフルアーキテック)は、インスタントブースを活用したカームダウンスペースを名古屋工業大学/青山学院大学の木村正子さんと共に企画。「日本感性工学会かわいい感性デザイン賞」の「企画賞」を受賞した。
「Inclusive Quiet Room」は、感覚過敏症の人向けのカームダウンスペース。ポータブルで簡単に設置できる密閉空間に、照明や没入型のある映像、ヒーリング音楽、柔らかいクッションや重みのあるの毛布などのリラックスできる触覚刺激を組み合わせた。穏やかでリラックスできる環境を作り出し、騒音や人混みによるストレスを和らげて心を落ち着けることができる。
精神障害である自閉症や発達障害を持つ人の多くは、「感覚過敏」を有していると言われている。感覚過敏とは、聴覚や視覚、触覚などの感覚が過敏になっている状態を指し、刺激の多い場所や人混みにいるとパニックを起こしやすくなる。しかし、外部から遮断された遮音性の高い部屋を設けるには大きなコストがかかってしまうことが普及の障壁となり、既存の施設では設置が進んでいない。
今回のカームダウンスペースで導入している「インスタントブース」は、断熱材で防音された簡易構造物。既存施設内に置くだけで手軽に設置でき、遮音性が高く、リラックスして内部に籠ることができる。「インスタントブース」を活用することで、設置コストの課題を解決できるのではと考え、本企画の立ち上げに至った。詳しくはこちら。