2023年11月15日 15:50

「自然エネルギーの爆発的普及」を実現するパワーエックスは、新たな電力事業「X-PPA」を発表した。
本事業では、昼間の太陽光や風力、国内バイオマスなどのベース電源に加え、日中に太陽光によって発電された電力を蓄電池に貯めておく。それを、電力需要の高まる夕方以降の時間帯に「夜間太陽光」としてオフィスビルや商業施設などに供給するという、新たな法人向け電力販売契約となる。
日本における太陽光発電導入容量は、2020年度の時点で72GWとなっており、これは世界第3位。一方、太陽光発電の発電量や価格は、季節や天気などの自然要因に大きく影響を受ける上、日没後は発電できないため、夜間使用される電気の多くは未だ火力由来の電源に頼っている。さらには、太陽光パネルを設置するスペースが限られることや、再エネを証明する非化石証書の価格が市場の変動により予測が困難である点など、法人による再エネの活用には様々な課題がある。
「X-PPA」は昼間の太陽光や風力、国内バイオマスなどのベース電源に加え、昼間に蓄電池に貯められた太陽光を夜間に電力系統を通して供給することで、法人の再エネ活用率最大100%を実現。蓄電池の電力需給調整の特徴を最大限活用し、経済的かつ安定した電力供給を実現しながら、証書市場への依存度を大幅に低減。再生可能エネルギーの更なる普及に貢献できる。
サービス開始は、2024年夏頃を予定しており、第1期として東京電力エリアで15MWの電力を供給する。詳しくはこちら。