2023年10月26日 16:09

別府市産業連携・協働プラットフォーム B-biz LINKは、宿泊施設で不要になったシーツ、枕カバー等を材料としたお土産品「湯ザメぬいぐるみキーホルダー」を販売する。
宿泊施設の不要になったシーツ。温泉のまちである別府も、これまでその莫大な量に頭を悩ませていた。別府市には334軒(2022年3月現在)の宿泊施設がある。季節により差はあるが、プロジェクトに賛同した別府市を管轄するリネンサプライ2社への調査によると、1カ月に約800kg~1tのシーツや枕カバーが処分されている。
そこで考えたのが、アップサイクル商品を開発し、シーツに再び命を吹き込むと共に、その売り上げを観光促進に還元する仕組み。ユニークなサメのキャラクターは人気イラストレーター「oshow(おしょう)」さんの手によるもの。材料には、クリーニングして最終チェックの過程で不要と決まったシーツを使用した。ぬいぐるみは大分県内の障がい者就労支援作業所でひとつひとつ手作りされ、障がい者就労のサポートにもつながっている。
環境にも福祉にも優しいサメ「湯ザメ」、価格は1800円(税別)。販売場所は、別府駅観光案内所「Wonder compass」、別府市公式宿泊予約サイト ゆのくにゆのたび別府温泉。収益金の一部はコロナ禍で打撃を受けた宿泊施設に還元し、温泉の源泉数、湧出量ともに日本一の別府市から、新たな観光促進のかたちを作る。