2023年10月25日 19:12

上野の東京国立博物館 表慶館で開催中の「横尾忠則 寒山百得」展では、11月24日までInstagramハッシュタグキャンペーン「『横尾忠則 寒山百得』展への道」を実施する。

現代美術家の横尾忠則先生は、本展のために、寒山拾得シリーズの新作を102点制作した。横尾先生の当初の目標が100枚描くことだったので、寒山「拾」得になぞらえて「寒山『百』得」となったという。しかも御年87歳の横尾先生は、正味1年の間に描き上げ、まるでアスリートのように描いていったと語っている。

テーマとなった寒山拾得は、詩をこよなく愛し、洞窟で暮らして残りものを食べ、自由きままに生きたといわれる、一風変わった伝説的なお坊さんふたり。寒山さんは巻物を、拾得さんは箒を手に持っている。実在したかも疑わしい、そんな自由な存在に憧れ、中国・元時代(700~800年前)から横尾先生(現在)に至るまで、様々な作家や画家たちによって小説や絵画として描かれてきた。

横尾先生によって描かれた作品では、寒山さんの巻物がトイレットペーパーになっていたり、拾得さんの箒が掃除機になっていたり。枠組みにとらわれない自由な寒山拾得が描かれている。このたびのInstagramハッシュタグキャンペーンでは、「寒山拾得」をモチーフとして自由に描いてもらい、Instagramに投稿してもらう。募集期間は11月24日まで。詳しくはこちら