2023年10月05日 16:14

MUSVIは、医療機関の協力の下、2023年1月より遠隔診療においてテレプレゼンスシステム「窓」を活用した遠隔オンライン診療の実証実験を行った。「窓」は、距離の制約を超えて、相手が目の前にいるようなリアリティと、同じ空間を共有しているような気配や雰囲気を感じさせる次世代コミュニケーション装置。
実証実験では、毎週月曜午前中の診察に際して、山梨県の平野診療所と東京都品川区のみやざきRCクリニックを「窓」で接続。品川にいる医師が、平野診療所の患者に対して遠隔オンライン診療を実施した。医師は「窓」越しで問診を通して患者と会話し、医師の指示に従って看護師が血圧測定などの検査を実施。また、医師は病状を判断して処置および処方をその場で決定し、その内容を電子カルテに入力して医師間で情報を共有することで、平野診療所を休診することなく診療所運営が実施可能となった。
診療後、患者からは「医師の顔が大きく見えて、音声もクリアで普段(対面)と変わらずに受診できた」といった声が寄せられた。休診となるよりはオンライン診療でも診療してほしいという意見が大勢を占め、反応は概ね好評。医師・看護師からも「大画面の『窓』ではお互いの表情も含めた視覚情報をしっかり得られる」などの使用感が確認された。
同社は、今般の実証実験の結果や規制緩和の動き等を踏まえ、各地の医療機関や関連事業者と連携しながら「窓」の活用可能性を広く社会に示すような取り組みを支援していく。