2023年09月12日 09:57

さくら構造は、建築基準法の倒壊防止だけでなく「大破しないこと」を目指した、地震に強い暮らしをつくる独自の高耐震基準「TSUYOKU」のリリースを関東大震災から100年、防災の日9月1日に開始した。

「TSUYOKU」とは、同社の耐震建築家が自ら定めた、独自の耐震基準。いまの建築基準法は「倒壊しないこと」のみで、被災後も住み続けられるような耐震性は考慮されていない。構造部材を増やせば高耐震化はできるが、それではコストがかさみ、潤沢な資金がある富裕層でない限りなかなか手が届かないのが現実だ。「TSUYOKU」は日本に住む誰もが富裕層でなくても、あたりまえに「地震に強い暮らしが選択できること」を実現するために作られた耐震基準となっている。構造設計者ができることは、法律を守るだけではなく、日本に住むすべての人があたりまえに「地震に強い暮らしを選択できること」こそが構造設計者が目指すべき未来だと考え、この「TSUYOKU」の開発を始めた。

「TSUYOKU」の耐震性能目標(クライテリア)は建築基準法の「倒壊防止」を一段引き上げ「大破防止」を目指している。高度な解析を行い応答変位を算出し、地震が来たときに建物がどのくらい壊れるか(損傷度)を予測。耐震性向上を自らの大儀と定め社会課題解決に取り組む耐震建築家が設計監修を行い、適材適所で部材を組み上げ無駄を省いた構造計算を行うことでコスト上昇を抑えて実現している。設計品質、現場品質を担保するため、属人的にならない一定品質が確保できるガイドラインを設けた。

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