2023年09月11日 15:41

天夢人は、9月11日、「旅と鉄道」増刊11月号「夜行列車追想」を刊行した。

現在、定期夜行列車は「サンライズ瀬戸」「サンライズ出雲」の2列車のみになってしまったが、かつては北海道から九州まで、全国をさまざまな夜行列車が走っていた。ブルートレインの愛称で親しまれた客車寝台特急をはじめ、電車急行、夜行快速、さらに各駅停車まで、日本の夜を移動する列車はたくさん運転されてきた。本誌は、タイトルの通り、懐かしい夜行列車を「追想」する一冊だ。往時の臨場感あふれる乗車記、鉄道愛好家の記憶に残る夜行列車の思い出のほか、鉄道開業後から現在までの「夜行列車クロニクル」、主要な寝台車を時代や系列ごとに解説した「寝台車ヒストリー」など、資料的な記事も充実している。憧れと懐かしさが入り混じった、「夜行列車」の誌上の旅に誘う。

誌面では、1970年代に一世を風靡した勁文社の「大百科シリーズ」で1977年に取材をした鉄道写真家・南正時さんの写真を掲載。24時間走ってもまだ終点に到着しない、東京~西鹿児島(現・鹿児島中央)間を走っていた日本最長距離の寝台特急「富士」の追跡ルポだ。また、カメラマン、ライター、研究家など、7人の鉄道愛好家が夜行列車の思い出を綴る。さらに「九州を横断 夜行鈍行1121列車の記憶」では、1972年まで残った蒸気機関車が牽引する夜行各駅停車の壮大な旅を届ける。

定価は1980円(税込)。発売日は9月11日。全国書店、オンライン書店のAmazonなどで発売。