2023年09月08日 11:49

京都府福知山市とパナソニックグループは、「人と環境に優しい」環境配慮型学校給食食器の製品化を実現。9月4日からすべての市立小中学校での使用を開始した。
この食器は、パナソニックグループ開発の植物繊維素材「kinari」を用いて、福知山市内の森林間伐材を原材料としている。福知山市とパナソニックグループが給食食器の教育的意義に着目して、地元のヒノキ間伐材6トンと最先端技術を使用し、共同開発により全国で初めて製品化した。
本取り組みは、子どもたちへの環境教育と環境負荷軽減によるSDGs推進を目的とした全国初の公民連携「学校給食の共創プロジェクト」によるもの。福知山市では、食器導入に合わせてすべての市立小中学校で環境教育を実施しており、その教育内容についても、パナソニックグループが協力している。本取組は「大阪・関西万博」の「共創チャレンジ」にも登録されており、今後、万博を通じて、この取組を国内外に発信していく。
9月4日、報道陣に公開された「環境教育授業」では、市立惇明小学校6年生が、「間伐」の大切さ、また間伐材の地元産ヒノキが給食食器になるまでの過程やそれによってプラスチック削減につながることを学んだ。新食器がお披露目されると「かっこいい」と拍手が起こり、「軽い」「木のにおいがする」などと感想を述べ、SDGsの視点で自分が今後できることについて話し合った。