2023年08月17日 18:59

STマイクロエレクトロニクス(ST)は、人間のプレゼンス(存在)や動きを検知する赤外線センサ「STHS34PF80」を発表した。同製品は、これまで受動型赤外線(焦電型赤外線)検知が使われていた警備システムや、ホーム・オートメーション機器、IoT機器の性能向上に貢献する。

STHS34PF80は、サーマル・トランジスタを内蔵しており、静止している物体の検出が可能。従来の焦電型赤外線センサ(PIR)では、センサから測定可能な応答を生成するために対象物が動いている必要があった。また、PIRで動いている物体を検知するにはフレネル・レンズを必要とするが、STHS34PF80はレンズ不要のシンプルな構造を実現できる。

STHS34PF80は、人間のプレゼンスや動きを検知するためのスマート・アルゴリズムを内蔵。アラームや警備システム、ホーム・オートメーション、スマート照明、IoT機器、スマート・ロッカー、スマート・ウォールパッドに最適。4mの検知距離と80°の視野角範囲であればレンズ不使用で、センサ前方の広い範囲をカバーできる。

消費電流は10µAで、従来のPIRより低く抑えられている。自動高速実装機の使用に適した小型の表面実装パッケージ(3.2 x 4.2 x 1.455mm)で提供され、直接的な照明が当たる環境による悪影響や、電磁干渉(EMI)に対する高い耐性を備えている。詳しくはこちら