2023年07月28日 12:51

「学情」は、20代の仕事観や働く意識をひも解くために、アンケート調査を実施した。終身雇用が当たり前ではなくなりつつある今、働き手による主体的なキャリア形成への関心が高まっている。20代の中には、新卒での就職を「ファーストキャリア」と表現する人も。そこで、転職への関心が高まるなか、20代の転職意向について調査した。
調査によると、「社会人になる前から、転職を視野に入れていた」と回答した20代が61.8%に上り、6割を超える20代が、社会人になる前から転職をキャリアの選択肢にしていたことが分かった。一方で、「転職活動をするにあたって、転職すべきか迷うことがあった」と回答した20代は65.7%となり、「迷うことはなかった」とした20代は、34.3%だった。
転職すべきか迷う理由は、「転職するにもアピールできるスキルや経験がないと思ったから」が61.1%で最多。次いで、「自分の市場価値が分からなかったから」52.3%、「早期離職は社会的なイメージが悪いと思ったから」48.7%が続く。また「一般的に『とりあえず3年以上働いてから』と言われているから」も43.8%の回答を集めている。転職すべきか迷う20代は、新卒で入社した企業で一定期間働くことが必要だと考えていることがうかがえる。
転職すべきか迷わなかった理由としては、「無理して合わない会社で就業し続ける必要がないと思ったから」が71.9%で最多だった。次いで、「未経験の仕事への挑戦は早いほうがいいと思ったから」43.1%、「年齢を問わず転職が当たり前になっているから」27.5%が続いた。