2023年07月27日 20:06

「一年で一番昼の時間が長い日」とされるその日に、京都の禅寺、両足院にて、アロマ調香デザインの第一人者、齋藤智子さんによる香りのインスタレーション及びトークセッションが厳かに行われた。

天然の香りにこだわり、「誰かにとって意味のある香り」を作ることを「アロマ調香デザイン」として、これまで6000種以上の香りを生み出してきた齋藤智子さんが、香り創りの原点に立ち返り出した答え。イベントでは、それを表現し、語り、アロマ調香デザインのプロフェッショナルチーム「TOMOKO SAITO AROMATIQUE STUDIO」の始動を発表した。

「5 Signature」インスタレーション。齋藤の原点。それは京都であり、「日本の木の香り」だ。幼い頃からの香りの記憶。そして心の奥底に誰しもが持っている木の香りは、懐かしさと親しみやすさと、それ以上に「何か心地いい」に寄り添うことができること。齋藤さんが厳選した日本古来の5つの香りは、熊野檜・北山杉・土佐柚子・鹿児島芳樟・北海道椴松。

参加した約40名のゲストには、両足院の一角に設けられた、「5 Signature Experience」で、微かに記憶する懐かしい景色のインスタレーションと共に、目に見えない香りに誘われ、奥に進むごとに、やがては日本の原生を思い出すような香りの追体験の世界を楽しんでもらった。

「天然の香り」を使い、デザインや建築、アート、インテリア、音楽、美容、食など多方面のフィルターを通じて、届けていきたいと考えている。