2023年07月07日 15:53

シャープの「8K文化財鑑賞ソリューション」が、九州国立博物館にて7月11日~9月3日まで開催される特別展「憧れの東洋陶磁 ― 大阪市立東洋陶磁美術館の至宝」で展示される。本ソリューションは、日本・中国・朝鮮半島で作られた6種類の名茶碗を、8Kの高精細3DCG画像で隅々まで鑑賞できるというもの。
シャープの「8Kインタラクティブミュージアム」をベースに、国立文化財機構に属する文化財活用センターおよび東京国立博物館と共同開発したソリューション。本展では文化庁「令和3年度地域ゆかりの文化資産地方展開促進事業(先端技術を活用した文化資産コンテンツ制作プロジェクト)」により制作されたバージョンを展示する。
通常は手に取ることが難しい各茶碗の形状や重量、手触りまでを再現したコントローラーを手元で動かすと、70V型8Kディスプレイに映し出された茶碗の3DCGが連動。手元で茶碗の重さや質感を感じながら、画面上の3DCGを拡大・縮小・回転させて細部までじっくりと鑑賞できる。
また、同展で展示されている重要文化財「油滴天目」は、表面の微細構造により光の当たり方で色が変化して見える「構造色」が特徴だが、本ソリューションの3DCGでも再現。本ソリューションと実物の両方を見比べながら、文化財の魅力を存分に楽しむことができる。なお九州国立博物館に展示される「8K文化財鑑賞ソリューション」に収録の名茶碗は、実物が同展に展示中。詳しくはこちら。