2023年07月04日 18:44

この夏、福島市の「ふるさと納税」返礼品に、福島市飯坂町の板金加工会社「永沢工機」が本気で作り上げた、キャンプ用の小型焚火台5種が登場する。
鉄、ステンレス、アルミニウム、チタンなど金属の板を加工して製品を作る「永沢工機」。同社は取引先から依頼を受けた製品を作ることを得意とし、高い技術を持つ。しかしこれまで、商品を企画して、一から作りあげるという事はしたことがなかったという。永澤耕三社長は、取引先の景気に左右されない自社のオリジナル製品を作りたいと以前から考えており、そこで若い人たちが自発的に提案したアイディアを採用。キャンプ用品開発のためのプロジェクトチーム「Mountain Circle」が作られた。
焚火台は、高級感のある質感、綿密なデザインにこだわり、最新技術を駆使した精密なレーザー加工により、繊細な模様が施されている。火が入ると模様が浮かびあがり、キャンプシーンを美しく彩る。商品開発にあたっては、プロジェクトメンバーが実際に使用しながら、何度も試作を重ね、より使いやすい焚火台に改良を重ねた。
焚火台は、折りたたみ式で持ち運びにも便利なサイズで、ソロ用とグループ用のバリエーションも用意。永澤社長は、福島を代表するアウトドアブランドに「ふるさと納税を通して、多くの人に当社の製品を知っていただき、使っていただけるきっかけになれば嬉しい」とコメント。福島市の高い技術を広くアピールし、地域振興に繋がることにも期待している。