2023年06月30日 15:00

アラヤは、流体シミュレーション(CFD)において、信頼性と高速性を両立する「NeumaticAI(ニューマティックエーアイ)」を提供開始する。
CFDは、燃費向上などを目的として自動車ボディーの設計などに活用されているが、解析に多くの計算時間がかかる問題がある。この問題を解決するため、近年ではCFDをAIで代替することで、計算時間を短縮するソリューションも提供されているが、大量のデータが必要であり、AIの中身がブラックボックスであるため、信頼性にも課題があった。同社では、CFD経験者がより短時間で、かつ信頼性も高い解析ができることを目的とした、CFD技術とAIのハイブリッド技術「NeumaticAI」を提供する。
「NeumaticAI」は従来のCFD技術とAIをハイブリッドした技術で、大幅な高速化と高い信頼性を兼ね備えた流体解析ソリューション。「Neumatic」とは気体を意味するpneumaticにアラヤの基幹となる言葉であるneuroを合わせた造語。「NeumaticAI」では、CFDの一部のみをAIにより高度化しているため、高速化を実現しつつ、高い信頼性も実現している。また、AIが担う部分を限定しているために、少量の学習データで高い汎化性が期待できる。「NeumaticAI」が実現する高速な解析と高い汎化性は、データの用意やAIの学習時間を含む総合的な設計期間を大幅に短縮することができる。
価格は、NeumaticAI「受託解析サービス」低価格提供キャンペーン(数社限定)20万円(税抜)。提供開始予定は9月。納期は1カ月~。